19日、西川周作がオンラインでメディアの質問に答え、11月22日(金)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第28節 川崎フロンターレ戦【MATCH PARTNER 三菱重工】に向けて意気込みを語った。
(22日の川崎戦はイレギュラーな形で後半45分だけになるが、やりやすさや戦い方などをどう考えているか?)
「交代選手も含めて、45分だけで1-0で勝っている状況ということを考えると、相手からすると点を奪いに来る姿勢で全力でプレーできますし、たとえば20分ハードワークして交代選手が出てくるということも考えられます。ただ、僕たちも経験したことがない状況というところでは非常に楽しみな気持ちがありますが、簡単に勝てるような相手でもないですし、覚悟を持って試合に入らないといけないと思います」
(レッズとしては1点取っているだけに守りの姿勢になってしまうかもしれないが、45分守り抜くことも大変だと思う。攻守のバランスについてはどう考えているか?)
「まずは守備でしっかりとオーガナイズすること、耐える時間はどれくらいかは分かりませんが間違いなくあると思っています。それが(サンフレッチェ)広島戦のように開始早々なのか、勝っているからこそ試合終盤なのか分かりませんが、覚悟を持ちながら耐えるということは想定しないといけないと思います。その中でも相手が前掛かりになったところでチャンスも間違いなくあると思いますので、その隙を自分たちが突けるかどうかをうかがっていきたいです。最初から出ている選手だけではなく、途中出場の選手がポイントになると僕は思います」
(今シーズンは残り2.5試合だが、西川選手が考える最高の締め方はどういうことになるか?)
「現実的なところで言うと、残留も決まったからには、一桁の順位で終わること、それは(マチェイ スコルジャ)監督からも言われていますし、僕たちも可能性があるかぎりは上に行きたいですし、終わってみれば一桁で終われたというシーズンにすることが大事だと思います。シーズンの締め方ということでは、残りの試合全てに勝って終わりたいです」
(45分の戦いに向けた準備の仕方としてフィジカル的なことは普段と変わるのか?)
「いえ、いつもどおりの準備をみんなが心掛けていて、メニューとしてもいつものサイクルと変わりないと思います。ただ、45分だけということを考えると、お互いにハードワークはしやすい環境だと思うので、ホームの力を借りながら川崎を圧倒できるように闘わなければいけないと思います」
(フィールドプレイヤーは体力の配分などに困ると思うが、GKとしてはどうか?)
「特にありません。いつもどおりの入りと、何が起きても想定内ということはいつも覚悟して入っているので、メンタル的にどうかというよりも、この試合に落ち着いて入ることが大事にしたいことです」
(再開試合ということで怪我人等を除いて基本的にはメンバーが決まっており、レギュラーの選手もサブの選手も普段と違うというか、今週頑張ってもメンバーに入れるかというと怪我人が出ないかぎりはないとメンタル的に難しいところもあると思う。その辺りに関して、チームの取り組みをどう感じているか?)
「日ごろ試合に出ていない選手の姿勢は本当に素晴らしくて、紅白戦をしても相手チームがすごく強かったり、あるいは勝ったり、今はいいチーム内の競争が起きていると思います。残留が決まったということで全員にチャンスがあると監督も言っていますし、残り試合でメンバーの変化があるんじゃないかと思っています。今日のトレーニングでも『頑張っても出られない』という雰囲気は感じられませんし、むしろ燃えている選手が多かったという印象です。そういうメンタリティー、『やってやるぞ』という雰囲気が出てきてくれているのはうれしいですね」
(今季のレッズは雨で中止になったり、ハーフタイムが長くなったり、試合開始が遅れたりすることが多かった。そういう影響を感じることはあったのか?)
「柏(レイソル)戦もそうでしたし、川崎戦もそうでしたが、埼スタで雨、雷が続いた時期だったので、『今日も試合ができない』という残念な気持ちがありました。ファン・サポーターの方々も同じ気持ちだったと思いますし、足元が悪い中、来てくださっていた時期だったので、安全面が第一なので仕方なかったですが、試合を見せられないまま帰らせてしまったことは当時はすごく残念でした。ただ、逆にこのタイミングで試合があるということを、今はポジティブに捉えています」
(異常気象と言われながらも日常になってきた中で、8月の試合はいろいろな会場でトラブルが多かったし、レッズはホームゲーム4試合連続で雨の影響を受けた。試合が後回しになったことで順位がずっと下のままになってしまった。勝てば追いつけるということは事実だが、10何位にチームの名前があることへのプレッシャーやマイナスに感じることはあったか?)
「僕は他のチームよりも残りの試合が多いと考えていたので、逆に勝ち点が取れる、下から上に上がれるという見方をしていましたので、マイナスのことは全く考えていませんでした。選手によっては確かにレッズが下位にいるということでプレッシャーを感じていた人もいると思いますし、人それぞれあると思いますが、みんなの思いはこの順位で全く納得していません。残り試合で勝つことでファン・サポーターの方々を喜ばせられるチャンスがあるということで、全力で闘っていい結果で終わりたいと思います」
(この先のアビスパ福岡戦やアルビレックス新潟戦を考えると、ここで45分戦えることで間隔が空かないことはプラスに捉えられるか?)
「やはり試合ができる喜びを感じながらいつも闘えていますし、今季は興梠(慎三)選手が引退を発表し、彼が出る試合は間違いなくあると思いますし、それをファン・サポーターの方々は待ち望んでいると思いますので、いい状況で興梠選手に出てもらいたいとすごく思っています」
(川崎は1点のビハインドで攻守にアグレッシブに戦うと思うが、川崎の攻撃力の印象は?)
「縦に速いというよりはボールを回して、保持して、最後のところでコンビネーションを使ってゴールを狙ってくる印象があります。今年はそれプラス外国籍選手の個の能力や強さが目立つと思いますが、相手のペースに合わせないことが一つ大事になると思います。相手は鬼木(達)監督が作り上げてきたチームで戦い方もはっきりしているので、その経験値に対して自分たちがどう戦うかということは、頭と体でしっかり表現していきたいと思っています」
(相手がマンツーマンではなくゾーンでスペースを埋めながら守ってくるであろうことについてはどう考えているか?)
「自分たちはしっかりとラインを作って守るということに関しては、マチェイ監督になってからずっとできていることでもあるので、そこは継続しつつ、ボールを奪った後は自分たちの狙いをしっかり持って戦っていかなければならないと思います。45分守り切るのではなく、どこかで点を取って突き放すことができれば理想的だと思いますが、まずしっかり守るということは全員で意識したいと思います」
(振り返るのはまだ早いとは思うが、今季はどんなシーズンだったか?)
「レッズに来てなかなか経験していないことを経験したシーズンになったと思います。周りの環境もそうですし、チームメートの環境もそうですし、いろいろなことがシーズンになっているなと。その中でもGKチームの取り組みや結果はいい方向に向かっていると思います。今年は4失点が2試合ありましたが、それがなければ失点数はかなり少なかったと思いますし、来季は4失点しない守備を心掛けてプレーしていきたいです」
(川崎戦の注目どころは前半と後半で監督が違うということもあると思うが、前半は勝っているし、後半も勝ちたい気持ちがあるのか?)
「終わってみて僕たちのゴールを割られていないのが理想ではありますが、攻撃力のあるチームですし、無失点に抑えるのも相当の覚悟で闘わなければいけないとイメージしています。特に試合の入りが大事になってくると思っていますし、相手にやられて目を覚ますのではなく、自分たちから仕掛けて、守備も前線から追ってハイプレスで圧力を掛けていきたいと思います」
(大分トリニータU-18の同期でレッズでも一緒にプレーした梅崎 司選手が現役引退を発表したが、知ったときの気持ちはどうだったのか?)
「引退を発表する前に司から電話をもらって本人から直接聞きました。そのときはまだ現役を続けるか、次のステージに行こうか迷っている時期だったので、僕は『体が動くならまだやった方がいい』と言いましたが、司としては怪我が増えたということを話していたので、司の気持ちを尊重しつつ、先日も引退会見でメッセージを送らせてもらい、司が泣いていたので、司らしいなと思いながら、でも喜んでくれたというメッセージはもらいました。これから指導者として歩んでいくということも聞いていますし、そこで何か一緒にできたらうれしいです」
(レッズは韓国人GKのチームに苦労することが多いが、日本人GKと韓国人GKの関係をどのように見ているか?)
「それまでもクォン スンテ兄さんなどがいましたが、数年前から韓国から日本に来てJリーグで活躍するGKが増えていることは日本人Jリーガーとして悔しさというか、自分たちの国のリーグのゴールマウスを守るGKが自分たちじゃないという危機感は違うチームでも持っていて、そこに負けたくないと僕自身も思っていましたし、結果で示していかないといけないと思っていました。ただ、彼らの学ぶ姿勢、特に日本語をすぐに覚えてコミュニケーションを取ってくれたり、試合のときもあいさつに行くと日本語で話してくれたり、とてもフレンドリーな性格の選手が多いので、人間的にも素晴らしいから外国に行けるんだと思っています。GKは特に人間性が問われると思うので、そこはお互いに大事にしていきたいと思います」
(日本人GKは大柄な選手がたくさん出てきているわけではないと思うが、そういう選手にエールを送るとしたらどんな言葉を送りたいか?)
「GKは身長が全てではないと思っていて、正しい動き方や守り方の知識が頭の中に入った中でトレーニングができれば、小さい選手でもあのゴールのサイズを守ることは可能になると思います。GKとして今やっていることに対して自信を持ってチャレンジしてほしいですし、とにかくGKを楽しんでもらいたいと思います」
(今夜は日本代表の試合があるが、鈴木彩艶選手がゴールを守っている姿を見ると西川選手を思い出すし、あのGKチームから移籍して努力して今があると感じる。今後の期待をどう感じていますか?)
「彩艶とは一緒に練習をしてきた仲ですし、レギュラーを争ってきた選手の一人でもあるので、彼がパルマ(カルチョ)で頑張っていて、着々と彼が思うような階段を上がっているのはうれしいですし、彩艶の活躍が日本中のみんなを喜ばせて、なおかつ自分にとってはすごく刺激にもなります。『彩艶が頑張っているから俺も頑張らないとな』と今でも感じることができているので、彼にどんどん活躍してもらいたいなと思います」
(その競争の中で西川選手が長く浦和レッズの守護神として活躍しているが、守護神である責任はどんなところに感じるか?
「一人の選手として、プロとして出続けるのはそう簡単でないことは理解していますし、そこにいかに追求してやっていけるかというところは、今までもずっと意識してやってきています。欲が強いというか、試合欲もそうだし、勝ちたい欲もそうだし、今、同世代がどんどん現役を辞めていっている中、まだまだ自分はそこに逆らっていきたいですし、年齢で見られるというのは一番されたくないことではあるので、プレーでそういうことを吹き飛ばしていきたいと思います」
(1-0のリードで迎える川崎戦だが、GKとして勝利を迎える瞬間はどんな気持ちなのか?)
「チームが勝つことが一番なので、そのために自分がベストなプレーをして、結果無失点で終われればうれしいですし、ファン・サポーターの方々も半分だけを見にたくさんの方が来てくれると思いますし、一緒に戦ってくれますので、またWe are Diamondsを一緒に歌いたいと思っています」
(彩艶選手のインドネシア戦の最初のセーブは試合を左右したプレーだったと思うが、あのシーンをどう見たか?)
「最後までしっかり我慢していたので、攻めてきた選手が切り替えしても先に倒れなかったことが一つポイントだったと思います。しっかりと間合いも詰めていましたし、足元を抜かれない体の作り方をしていたと思うので、あのようなセーブになったと思います。振り返ってみると、あのセーブがなかったら難しかったんじゃないでしょうか。アウェイでしたし」
(一瞬、詰めようとしてやめたように見えたが、距離感を測り直したのか?)
「一つ間を空けたというか、待って相手を誘い込んだようにも見えましたし、相手はどうしても決めたい状況、逆に決めないといけない状況かもしれませんが、彩艶の方が余裕があったと思っています」
(来年のことを話すのはまだ早いが、今年のことを踏まえて、リーグ優勝を獲りにいくために今、何をすべきなのか?どういったことをすれば近づけると感じているのか?)
「選手がリーダー的存在、『俺が浦和レッズを変えてやる』という選手がもっと出てこなければいけないと思っています。常に上で闘っていた経験もあるので、そのときのことを考えると、自分の個性を口に出したり、プレーの姿勢に出したりして、『引っ張っていくぞ』という選手がもっともっと出てくれば、より強い集団にもなれると思います。浦和レッズのエンブレムを背負うのであれば、人任せではなくて、そういう強い気持ちで表に出るということをやっていかなければいけないと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(22日の川崎戦はイレギュラーな形で後半45分だけになるが、やりやすさや戦い方などをどう考えているか?)
「交代選手も含めて、45分だけで1-0で勝っている状況ということを考えると、相手からすると点を奪いに来る姿勢で全力でプレーできますし、たとえば20分ハードワークして交代選手が出てくるということも考えられます。ただ、僕たちも経験したことがない状況というところでは非常に楽しみな気持ちがありますが、簡単に勝てるような相手でもないですし、覚悟を持って試合に入らないといけないと思います」
(レッズとしては1点取っているだけに守りの姿勢になってしまうかもしれないが、45分守り抜くことも大変だと思う。攻守のバランスについてはどう考えているか?)
「まずは守備でしっかりとオーガナイズすること、耐える時間はどれくらいかは分かりませんが間違いなくあると思っています。それが(サンフレッチェ)広島戦のように開始早々なのか、勝っているからこそ試合終盤なのか分かりませんが、覚悟を持ちながら耐えるということは想定しないといけないと思います。その中でも相手が前掛かりになったところでチャンスも間違いなくあると思いますので、その隙を自分たちが突けるかどうかをうかがっていきたいです。最初から出ている選手だけではなく、途中出場の選手がポイントになると僕は思います」
(今シーズンは残り2.5試合だが、西川選手が考える最高の締め方はどういうことになるか?)
「現実的なところで言うと、残留も決まったからには、一桁の順位で終わること、それは(マチェイ スコルジャ)監督からも言われていますし、僕たちも可能性があるかぎりは上に行きたいですし、終わってみれば一桁で終われたというシーズンにすることが大事だと思います。シーズンの締め方ということでは、残りの試合全てに勝って終わりたいです」
(45分の戦いに向けた準備の仕方としてフィジカル的なことは普段と変わるのか?)
「いえ、いつもどおりの準備をみんなが心掛けていて、メニューとしてもいつものサイクルと変わりないと思います。ただ、45分だけということを考えると、お互いにハードワークはしやすい環境だと思うので、ホームの力を借りながら川崎を圧倒できるように闘わなければいけないと思います」
(フィールドプレイヤーは体力の配分などに困ると思うが、GKとしてはどうか?)
「特にありません。いつもどおりの入りと、何が起きても想定内ということはいつも覚悟して入っているので、メンタル的にどうかというよりも、この試合に落ち着いて入ることが大事にしたいことです」
(再開試合ということで怪我人等を除いて基本的にはメンバーが決まっており、レギュラーの選手もサブの選手も普段と違うというか、今週頑張ってもメンバーに入れるかというと怪我人が出ないかぎりはないとメンタル的に難しいところもあると思う。その辺りに関して、チームの取り組みをどう感じているか?)
「日ごろ試合に出ていない選手の姿勢は本当に素晴らしくて、紅白戦をしても相手チームがすごく強かったり、あるいは勝ったり、今はいいチーム内の競争が起きていると思います。残留が決まったということで全員にチャンスがあると監督も言っていますし、残り試合でメンバーの変化があるんじゃないかと思っています。今日のトレーニングでも『頑張っても出られない』という雰囲気は感じられませんし、むしろ燃えている選手が多かったという印象です。そういうメンタリティー、『やってやるぞ』という雰囲気が出てきてくれているのはうれしいですね」
(今季のレッズは雨で中止になったり、ハーフタイムが長くなったり、試合開始が遅れたりすることが多かった。そういう影響を感じることはあったのか?)
「柏(レイソル)戦もそうでしたし、川崎戦もそうでしたが、埼スタで雨、雷が続いた時期だったので、『今日も試合ができない』という残念な気持ちがありました。ファン・サポーターの方々も同じ気持ちだったと思いますし、足元が悪い中、来てくださっていた時期だったので、安全面が第一なので仕方なかったですが、試合を見せられないまま帰らせてしまったことは当時はすごく残念でした。ただ、逆にこのタイミングで試合があるということを、今はポジティブに捉えています」
(異常気象と言われながらも日常になってきた中で、8月の試合はいろいろな会場でトラブルが多かったし、レッズはホームゲーム4試合連続で雨の影響を受けた。試合が後回しになったことで順位がずっと下のままになってしまった。勝てば追いつけるということは事実だが、10何位にチームの名前があることへのプレッシャーやマイナスに感じることはあったか?)
「僕は他のチームよりも残りの試合が多いと考えていたので、逆に勝ち点が取れる、下から上に上がれるという見方をしていましたので、マイナスのことは全く考えていませんでした。選手によっては確かにレッズが下位にいるということでプレッシャーを感じていた人もいると思いますし、人それぞれあると思いますが、みんなの思いはこの順位で全く納得していません。残り試合で勝つことでファン・サポーターの方々を喜ばせられるチャンスがあるということで、全力で闘っていい結果で終わりたいと思います」
(この先のアビスパ福岡戦やアルビレックス新潟戦を考えると、ここで45分戦えることで間隔が空かないことはプラスに捉えられるか?)
「やはり試合ができる喜びを感じながらいつも闘えていますし、今季は興梠(慎三)選手が引退を発表し、彼が出る試合は間違いなくあると思いますし、それをファン・サポーターの方々は待ち望んでいると思いますので、いい状況で興梠選手に出てもらいたいとすごく思っています」
(川崎は1点のビハインドで攻守にアグレッシブに戦うと思うが、川崎の攻撃力の印象は?)
「縦に速いというよりはボールを回して、保持して、最後のところでコンビネーションを使ってゴールを狙ってくる印象があります。今年はそれプラス外国籍選手の個の能力や強さが目立つと思いますが、相手のペースに合わせないことが一つ大事になると思います。相手は鬼木(達)監督が作り上げてきたチームで戦い方もはっきりしているので、その経験値に対して自分たちがどう戦うかということは、頭と体でしっかり表現していきたいと思っています」
(相手がマンツーマンではなくゾーンでスペースを埋めながら守ってくるであろうことについてはどう考えているか?)
「自分たちはしっかりとラインを作って守るということに関しては、マチェイ監督になってからずっとできていることでもあるので、そこは継続しつつ、ボールを奪った後は自分たちの狙いをしっかり持って戦っていかなければならないと思います。45分守り切るのではなく、どこかで点を取って突き放すことができれば理想的だと思いますが、まずしっかり守るということは全員で意識したいと思います」
(振り返るのはまだ早いとは思うが、今季はどんなシーズンだったか?)
「レッズに来てなかなか経験していないことを経験したシーズンになったと思います。周りの環境もそうですし、チームメートの環境もそうですし、いろいろなことがシーズンになっているなと。その中でもGKチームの取り組みや結果はいい方向に向かっていると思います。今年は4失点が2試合ありましたが、それがなければ失点数はかなり少なかったと思いますし、来季は4失点しない守備を心掛けてプレーしていきたいです」
(川崎戦の注目どころは前半と後半で監督が違うということもあると思うが、前半は勝っているし、後半も勝ちたい気持ちがあるのか?)
「終わってみて僕たちのゴールを割られていないのが理想ではありますが、攻撃力のあるチームですし、無失点に抑えるのも相当の覚悟で闘わなければいけないとイメージしています。特に試合の入りが大事になってくると思っていますし、相手にやられて目を覚ますのではなく、自分たちから仕掛けて、守備も前線から追ってハイプレスで圧力を掛けていきたいと思います」
(大分トリニータU-18の同期でレッズでも一緒にプレーした梅崎 司選手が現役引退を発表したが、知ったときの気持ちはどうだったのか?)
「引退を発表する前に司から電話をもらって本人から直接聞きました。そのときはまだ現役を続けるか、次のステージに行こうか迷っている時期だったので、僕は『体が動くならまだやった方がいい』と言いましたが、司としては怪我が増えたということを話していたので、司の気持ちを尊重しつつ、先日も引退会見でメッセージを送らせてもらい、司が泣いていたので、司らしいなと思いながら、でも喜んでくれたというメッセージはもらいました。これから指導者として歩んでいくということも聞いていますし、そこで何か一緒にできたらうれしいです」
(レッズは韓国人GKのチームに苦労することが多いが、日本人GKと韓国人GKの関係をどのように見ているか?)
「それまでもクォン スンテ兄さんなどがいましたが、数年前から韓国から日本に来てJリーグで活躍するGKが増えていることは日本人Jリーガーとして悔しさというか、自分たちの国のリーグのゴールマウスを守るGKが自分たちじゃないという危機感は違うチームでも持っていて、そこに負けたくないと僕自身も思っていましたし、結果で示していかないといけないと思っていました。ただ、彼らの学ぶ姿勢、特に日本語をすぐに覚えてコミュニケーションを取ってくれたり、試合のときもあいさつに行くと日本語で話してくれたり、とてもフレンドリーな性格の選手が多いので、人間的にも素晴らしいから外国に行けるんだと思っています。GKは特に人間性が問われると思うので、そこはお互いに大事にしていきたいと思います」
(日本人GKは大柄な選手がたくさん出てきているわけではないと思うが、そういう選手にエールを送るとしたらどんな言葉を送りたいか?)
「GKは身長が全てではないと思っていて、正しい動き方や守り方の知識が頭の中に入った中でトレーニングができれば、小さい選手でもあのゴールのサイズを守ることは可能になると思います。GKとして今やっていることに対して自信を持ってチャレンジしてほしいですし、とにかくGKを楽しんでもらいたいと思います」
(今夜は日本代表の試合があるが、鈴木彩艶選手がゴールを守っている姿を見ると西川選手を思い出すし、あのGKチームから移籍して努力して今があると感じる。今後の期待をどう感じていますか?)
「彩艶とは一緒に練習をしてきた仲ですし、レギュラーを争ってきた選手の一人でもあるので、彼がパルマ(カルチョ)で頑張っていて、着々と彼が思うような階段を上がっているのはうれしいですし、彩艶の活躍が日本中のみんなを喜ばせて、なおかつ自分にとってはすごく刺激にもなります。『彩艶が頑張っているから俺も頑張らないとな』と今でも感じることができているので、彼にどんどん活躍してもらいたいなと思います」
(その競争の中で西川選手が長く浦和レッズの守護神として活躍しているが、守護神である責任はどんなところに感じるか?
「一人の選手として、プロとして出続けるのはそう簡単でないことは理解していますし、そこにいかに追求してやっていけるかというところは、今までもずっと意識してやってきています。欲が強いというか、試合欲もそうだし、勝ちたい欲もそうだし、今、同世代がどんどん現役を辞めていっている中、まだまだ自分はそこに逆らっていきたいですし、年齢で見られるというのは一番されたくないことではあるので、プレーでそういうことを吹き飛ばしていきたいと思います」
(1-0のリードで迎える川崎戦だが、GKとして勝利を迎える瞬間はどんな気持ちなのか?)
「チームが勝つことが一番なので、そのために自分がベストなプレーをして、結果無失点で終われればうれしいですし、ファン・サポーターの方々も半分だけを見にたくさんの方が来てくれると思いますし、一緒に戦ってくれますので、またWe are Diamondsを一緒に歌いたいと思っています」
(彩艶選手のインドネシア戦の最初のセーブは試合を左右したプレーだったと思うが、あのシーンをどう見たか?)
「最後までしっかり我慢していたので、攻めてきた選手が切り替えしても先に倒れなかったことが一つポイントだったと思います。しっかりと間合いも詰めていましたし、足元を抜かれない体の作り方をしていたと思うので、あのようなセーブになったと思います。振り返ってみると、あのセーブがなかったら難しかったんじゃないでしょうか。アウェイでしたし」
(一瞬、詰めようとしてやめたように見えたが、距離感を測り直したのか?)
「一つ間を空けたというか、待って相手を誘い込んだようにも見えましたし、相手はどうしても決めたい状況、逆に決めないといけない状況かもしれませんが、彩艶の方が余裕があったと思っています」
(来年のことを話すのはまだ早いが、今年のことを踏まえて、リーグ優勝を獲りにいくために今、何をすべきなのか?どういったことをすれば近づけると感じているのか?)
「選手がリーダー的存在、『俺が浦和レッズを変えてやる』という選手がもっと出てこなければいけないと思っています。常に上で闘っていた経験もあるので、そのときのことを考えると、自分の個性を口に出したり、プレーの姿勢に出したりして、『引っ張っていくぞ』という選手がもっともっと出てくれば、より強い集団にもなれると思います。浦和レッズのエンブレムを背負うのであれば、人任せではなくて、そういう強い気持ちで表に出るということをやっていかなければいけないと思っています」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】