10月16日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで実施され、18日(土)に日産スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第34節 横浜F・マリノス戦に向けての意気込みなどを語った。
(前節のヴィッセル神戸戦はいい内容だったと思うし、そのままの流れで試合があったらよかったが、中断期間に入った。その中断期間で最もフォーカスして取り組んできたこと、その手応えはどうか?)
「ゾーン3での連係を中心に準備を進めてきました。コーチ陣もハードワークしてくれました。池田(伸康)コーチや前迫(雅人)コーチもさまざまな練習方法でそこを実践してきました。そして、改善が見られていると思います。東京ヴェルディとトレーニングマッチを行いましたが、トレーニングの成果がそこで見られましたので、それに関してはポジティブに捉えています」
(ゾーン3で求めていることは?)
「動きを要求しています。相手ディフェンスラインの背後に抜ける準備は常にしていなければいけません。そして、攻撃をサイドから仕掛けていて、詰まったら素早くサイドチェンジすることも求めています。また、個別にもアプローチしていて、例えばパスを出したら動き出す、動き直すようなことも行っています。そして、この中断期間の1週目ではカウンターのトレーニングも行ってきました」
(横浜FMの印象とキーになることは?)
「横浜FMは非常に興味深いチームで、今の順位に驚くことがあります。例えば、最近の柏(レイソル)戦でも勇気を持った激しい、強度の高いハイプレスを掛けていました。そして、ハイプレスを掛けているときには角田(涼太朗)や(ジェイソン)キニョーネスなどは勇気を持ってかなり高いポジションを取り、相手を捕まえていました。特に前半はそのように強いプレスを掛けてくるだろうと予想しています。相手がハイプレスを掛けてきたら背後を突かなければいけないと思います」
(横浜FMはJリーグが始まった際の10チームの中で一度もJ2リーグに降格したことがないチームだが、プレッシャーを感じるであろう相手と対戦するときに利用できることや気をつけなければいけないことについてどう考えているか?)
「今季は相手というよりは自分たちのパフォーマンスに集中してきました。特に鹿島(アントラーズ)戦以降は、我々が向かっている方向でのプレーができるようになってきていると思います。この残り5試合でもいかに発展させるかという方向でいきたいと思っています。相手のスタイルにかかわらず、それを行っていきたいと思います。横浜FMにはプレッシャーが掛かっていますし、命を懸けて戦うと思いますが、我々がやらなければいけないことは、それぞれが何分ピッチに立ったとしても、自分のベストを尽くすことです。そういう話は本日、選手にもしました」
(神戸のようにプレスを掛けてくる相手に対してレッズはうまく戦えていると思うが、ブロックを作って構えてくる相手には難しくなることが多い。横浜FMがプレスを掛けてくることはレッズにとって悪い話ではないと思うが、自分たちがうまくやれるときとやれないときをどう考えているか?)
「さまざまな状況、うまくいっているとき、そうじゃないときがあると思いますが、それぞれの状況で選手たちは判断を下していかなければいけません。確かにハイプレスを掛けてくるチームに対しては、ボールを奪ったときにできるだけ早くボールを前線に届ければ、相手の高いポジションを利用することができます。
また、我々がハイプレスを掛け、できるだけ高い位置でボールを奪い、前線に素早く届けることを狙っています。しかし、例えば相手が中盤で待ち構えているときは、焦れずにプレーすることが大事です。そういうときはいかに相手DFを引き出してギャップを作って、そこを突くことが必要です。そこで我々が苦しんでいるのは、タイミングの部分です。ボールの出し手と受け手、背後に抜けながら受けるというタイミングが今のところは完璧とは言えません。
この2週間でそういったところのトレーニングをしてきました。その成果をマリノス戦で見せられればと思っています。そういったときの判断、マネジメントが重要になっていくと思います。もう一つ、この2週間で取り組んできたことは、状況によってはより長くボールを握る、ロングポゼッションのところです。両チームとも奪って速攻、奪って速攻という切り替えが続くような試合になれば、カオス的な状況になりますので、そこはできるだけ少なくしたいと思っています」
(残り5試合は中断が入って2試合、1試合、2試合のような状況になるが、マチェイ監督がいろいろな選手にチャンスを与えたいと言っていたことも覚えている。何事もなければこうしてみたいというプランはあるのか?)
「残りの試合で出場機会を与えたい選手のリストはあります。ただ、メンバーを決めるときは相手のスタイルも考慮に入れます。そして、メディカル的な観点からプレーできる状態にあるということも重要なポイントです」
(今シーズン、怪我人が少なかったことについてどう考えているか?)
「怪我の予防、ジムでのトレーニング、ケアはフィジカルコーチやメディカルスタッフが細心の注意を払って非常にいい仕事をしてくれています」
(池田誠剛ハイパフォーマンスコーディネーターが「非常にバランスが取れている」と話していた。彼は多くのチームでスタッフとして働いてきているので、冷静な目で今シーズンの浦和レッズを見ていると感じたが、バランスが取れているということについてどう感じるか?)
「それは誠剛さんの仕事のおかげでもあると思います。彼はフィジカルやメディカルのスーパーバイザーとしてクラブに来て、全員がよりディテールに気を配るようになったと思います。また、チーム内のさまざまな部門のスタッフ間の連係がうまく取れていると思います。選手たちの疲れや状況を把握したうえで、持久力のトレーニングや筋力系のトレーニングを組むことができています」
(シーズンを見ると、監督も選手たちも自分のことを考えてしまうことが多くなり、来季や未来につながること多少リスクを抱えてプレーすることも増えてくると思うが、そういうことに対しても今年は制御されているのではないか?例えば安部裕葵選手に関して、試合に出ても怪我が再発すると思えばストップするというようなことが行われていると思うが?)
「安部裕葵の場合もスタッフ全員で特別なケアをしています。ここ最近2ヵ月でも安部裕葵が公式戦に近づいている状況だと思えたことが2度ほどありましたが、いずれもリスクを回避しました。しかし、年末までに裕葵がピッチに立ってリーグを戦うことを私は確信しています」
(日本代表の試合を見たと思うが、ブラジルに勝利した。森保一監督は試合の途中、ビハインドの状態から攻撃的な交代を続け、日本人としても誇らしかったが、監督はどのように見られたか?これから戦うFC町田ゼルビアの選手や湘南ベルマーレの選手として今シーズン対戦した鈴木淳之介も出場していたが、どのように見られたか?)
「親善試合でしたが、ブラジルを破るということはいつも特別なことだと思いますので、まず日本のみなさまには『おめでとうございます』と言いたいです。日本に来たときから森保さんの仕事は見ていますが、日本代表がこのように発展しているのを見ても驚いていません。FIFAワールドカップのカタール大会でも前半リードされても『大丈夫だ、後半戦える』というふうになっていたと思いますが、ブラジル戦もそれと同じような流れでした。これが森保さんの戦い方かもしれません。
町田戦は今、全体図をつかんでいるところですが、今までベンチだった選手で誰が出場できるかということを含めて考えています。今は横浜FM戦に集中しているので、町田戦のディテールは避けたいと思っています」
(ブラジル代表として、FIFAクラブワールドカップで対戦したインテル・ミラノのカルロス アウグスト選手も出場していたので、金子拓郎選手との再戦を見たかったが)
「彼のような選手と対戦するのが金子だけではなく、レッズから複数人出て、それが見られることを私も望んでいます」
(クラブと代表チームでは違うかもしれないが、一般論としてブラジル代表もヨーロッパでプレーしている選手が多く、整然とプレーするところに強みがあると思うが、後半に見せたように意図してカオスを起こしていったときの方が実は日本は強いのではないかと思うが、マチェイ監督はどう考えているか?)
「日本代表のブラジル戦は映像ではまだ見終わっていないので、あまりディテールの話はしたくありません。次の記者会見までには必ず見みておくようにしたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(前節のヴィッセル神戸戦はいい内容だったと思うし、そのままの流れで試合があったらよかったが、中断期間に入った。その中断期間で最もフォーカスして取り組んできたこと、その手応えはどうか?)
「ゾーン3での連係を中心に準備を進めてきました。コーチ陣もハードワークしてくれました。池田(伸康)コーチや前迫(雅人)コーチもさまざまな練習方法でそこを実践してきました。そして、改善が見られていると思います。東京ヴェルディとトレーニングマッチを行いましたが、トレーニングの成果がそこで見られましたので、それに関してはポジティブに捉えています」
(ゾーン3で求めていることは?)
「動きを要求しています。相手ディフェンスラインの背後に抜ける準備は常にしていなければいけません。そして、攻撃をサイドから仕掛けていて、詰まったら素早くサイドチェンジすることも求めています。また、個別にもアプローチしていて、例えばパスを出したら動き出す、動き直すようなことも行っています。そして、この中断期間の1週目ではカウンターのトレーニングも行ってきました」
(横浜FMの印象とキーになることは?)
「横浜FMは非常に興味深いチームで、今の順位に驚くことがあります。例えば、最近の柏(レイソル)戦でも勇気を持った激しい、強度の高いハイプレスを掛けていました。そして、ハイプレスを掛けているときには角田(涼太朗)や(ジェイソン)キニョーネスなどは勇気を持ってかなり高いポジションを取り、相手を捕まえていました。特に前半はそのように強いプレスを掛けてくるだろうと予想しています。相手がハイプレスを掛けてきたら背後を突かなければいけないと思います」
(横浜FMはJリーグが始まった際の10チームの中で一度もJ2リーグに降格したことがないチームだが、プレッシャーを感じるであろう相手と対戦するときに利用できることや気をつけなければいけないことについてどう考えているか?)
「今季は相手というよりは自分たちのパフォーマンスに集中してきました。特に鹿島(アントラーズ)戦以降は、我々が向かっている方向でのプレーができるようになってきていると思います。この残り5試合でもいかに発展させるかという方向でいきたいと思っています。相手のスタイルにかかわらず、それを行っていきたいと思います。横浜FMにはプレッシャーが掛かっていますし、命を懸けて戦うと思いますが、我々がやらなければいけないことは、それぞれが何分ピッチに立ったとしても、自分のベストを尽くすことです。そういう話は本日、選手にもしました」
(神戸のようにプレスを掛けてくる相手に対してレッズはうまく戦えていると思うが、ブロックを作って構えてくる相手には難しくなることが多い。横浜FMがプレスを掛けてくることはレッズにとって悪い話ではないと思うが、自分たちがうまくやれるときとやれないときをどう考えているか?)
「さまざまな状況、うまくいっているとき、そうじゃないときがあると思いますが、それぞれの状況で選手たちは判断を下していかなければいけません。確かにハイプレスを掛けてくるチームに対しては、ボールを奪ったときにできるだけ早くボールを前線に届ければ、相手の高いポジションを利用することができます。
また、我々がハイプレスを掛け、できるだけ高い位置でボールを奪い、前線に素早く届けることを狙っています。しかし、例えば相手が中盤で待ち構えているときは、焦れずにプレーすることが大事です。そういうときはいかに相手DFを引き出してギャップを作って、そこを突くことが必要です。そこで我々が苦しんでいるのは、タイミングの部分です。ボールの出し手と受け手、背後に抜けながら受けるというタイミングが今のところは完璧とは言えません。
この2週間でそういったところのトレーニングをしてきました。その成果をマリノス戦で見せられればと思っています。そういったときの判断、マネジメントが重要になっていくと思います。もう一つ、この2週間で取り組んできたことは、状況によってはより長くボールを握る、ロングポゼッションのところです。両チームとも奪って速攻、奪って速攻という切り替えが続くような試合になれば、カオス的な状況になりますので、そこはできるだけ少なくしたいと思っています」
(残り5試合は中断が入って2試合、1試合、2試合のような状況になるが、マチェイ監督がいろいろな選手にチャンスを与えたいと言っていたことも覚えている。何事もなければこうしてみたいというプランはあるのか?)
「残りの試合で出場機会を与えたい選手のリストはあります。ただ、メンバーを決めるときは相手のスタイルも考慮に入れます。そして、メディカル的な観点からプレーできる状態にあるということも重要なポイントです」
(今シーズン、怪我人が少なかったことについてどう考えているか?)
「怪我の予防、ジムでのトレーニング、ケアはフィジカルコーチやメディカルスタッフが細心の注意を払って非常にいい仕事をしてくれています」
(池田誠剛ハイパフォーマンスコーディネーターが「非常にバランスが取れている」と話していた。彼は多くのチームでスタッフとして働いてきているので、冷静な目で今シーズンの浦和レッズを見ていると感じたが、バランスが取れているということについてどう感じるか?)
「それは誠剛さんの仕事のおかげでもあると思います。彼はフィジカルやメディカルのスーパーバイザーとしてクラブに来て、全員がよりディテールに気を配るようになったと思います。また、チーム内のさまざまな部門のスタッフ間の連係がうまく取れていると思います。選手たちの疲れや状況を把握したうえで、持久力のトレーニングや筋力系のトレーニングを組むことができています」
(シーズンを見ると、監督も選手たちも自分のことを考えてしまうことが多くなり、来季や未来につながること多少リスクを抱えてプレーすることも増えてくると思うが、そういうことに対しても今年は制御されているのではないか?例えば安部裕葵選手に関して、試合に出ても怪我が再発すると思えばストップするというようなことが行われていると思うが?)
「安部裕葵の場合もスタッフ全員で特別なケアをしています。ここ最近2ヵ月でも安部裕葵が公式戦に近づいている状況だと思えたことが2度ほどありましたが、いずれもリスクを回避しました。しかし、年末までに裕葵がピッチに立ってリーグを戦うことを私は確信しています」
(日本代表の試合を見たと思うが、ブラジルに勝利した。森保一監督は試合の途中、ビハインドの状態から攻撃的な交代を続け、日本人としても誇らしかったが、監督はどのように見られたか?これから戦うFC町田ゼルビアの選手や湘南ベルマーレの選手として今シーズン対戦した鈴木淳之介も出場していたが、どのように見られたか?)
「親善試合でしたが、ブラジルを破るということはいつも特別なことだと思いますので、まず日本のみなさまには『おめでとうございます』と言いたいです。日本に来たときから森保さんの仕事は見ていますが、日本代表がこのように発展しているのを見ても驚いていません。FIFAワールドカップのカタール大会でも前半リードされても『大丈夫だ、後半戦える』というふうになっていたと思いますが、ブラジル戦もそれと同じような流れでした。これが森保さんの戦い方かもしれません。
町田戦は今、全体図をつかんでいるところですが、今までベンチだった選手で誰が出場できるかということを含めて考えています。今は横浜FM戦に集中しているので、町田戦のディテールは避けたいと思っています」
(ブラジル代表として、FIFAクラブワールドカップで対戦したインテル・ミラノのカルロス アウグスト選手も出場していたので、金子拓郎選手との再戦を見たかったが)
「彼のような選手と対戦するのが金子だけではなく、レッズから複数人出て、それが見られることを私も望んでいます」
(クラブと代表チームでは違うかもしれないが、一般論としてブラジル代表もヨーロッパでプレーしている選手が多く、整然とプレーするところに強みがあると思うが、後半に見せたように意図してカオスを起こしていったときの方が実は日本は強いのではないかと思うが、マチェイ監督はどう考えているか?)
「日本代表のブラジル戦は映像ではまだ見終わっていないので、あまりディテールの話はしたくありません。次の記者会見までには必ず見みておくようにしたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】