Tリーグ男子勝率１位の最強ダブルスペアの小林、有延ペアに、Tリーグ"初優勝"にかける秘めたる思いを聞いた。
総合力で勝負する今季のチーム
ーー小林選手から見て、今シーズンのT.T彩たまでカギになっている選手はいますか？
小林：有延選手もそうですが、神巧也選手や宇田幸矢選手、曽根翔選手、木造勇人選手と誰を見ても今は状態がよくて、全員が1点をとれることでチームとして良い形になっている。それは今後の試合でも大事になってくると思います。
ーー同じサウスポーの宇田選手はシングルスでもダブルスでも実績がある選手です。この選手はいかがですか？
小林：去年は腰の怪我があったり思い通りにいかないシーズンだったと思うんですけど、今季はそれを払拭するかのような活躍です。勝率を見ても素晴らしいですし、絶対1点とってきてくれるという安心感はあるので見ていて勉強になりますし、チームメイトとしても心強いと思います。
ーー有延選手はこのチームに入ってみて気になる選手はいますか？
有延：各選手は技術的にもみんな良い状態であるので、監督が誰を出すのかは迷うところだと思います。曽根選手が今年キャプテンになったんですが、当初結果に繋がらず苦しんでいる姿を見ていたなかで、Tリーグでも12月のホームマッチで2連勝したり、全日本選手権でもベスト8に入りました。T.T彩たまをここ数年引っ張ってきた選手だと思うので、ここから先の戦いは彼にとっても大事になってくるんじゃないかなと思います。
見据えるのはTリーグの頂点
ーーTリーグの歴代最多勝利数である16勝について、小林選手は意識していますか？
小林：出るからには全部勝ちたいですし、今は8連勝(＊)できているので勝てる自信はすごくあります。けれど、あまりスタッツにこだわらずに、勝っている時こそ過信せずにしっかり調整できるようにやっていけば必ず結果はついてくると思うので、終わった時に超えられていれば良いかなとは思っています。
＊2/15の静岡戦で9連勝に更新
ーー有延選手は個人の結果をどのように見ていますか？
有延：一つひとつの試合で「この試合は勝てていたんだけど負けてしまった」とか、逆に「なんで勝てたか分からないけど勝ててしまった」とかはあるので、結果としては大事なんですけど、自分としては勝てる試合に集中してスタッツ(データ)は意識しないようにという感じです。
ーー有延選手はT.T彩たまに入団の際に「シングルスで2桁が目標」というコメントは出されていました。シングルスの結果は意識していますか？
有延：今ちょうど9勝(＊)なんですよね。意識していないと言いながら（笑）次勝負だなとは思っていて、ダブルスとシングルスで10勝以上というのは僕にとってすごく自信になると思うので、なるべく意識しないようにするんですけど頑張ってチーム順位とともに個人としても良い結果を残したいと思います。
＊2/15の静岡戦でシングルス10勝目
ーー終盤にかけてプレーオフ進出と優勝を目指していると思います。こういうプレーがしたいとかはありますか？
小林：チームとしてはもちろんレギュラーシーズン首位で優勝を狙っています。プレーオフは意識するとは思うんですが、今シーズン有延選手とやってきた経験をすべて発揮して、いつも通りダブルスでは1点とって少しでもチームが良い方向に行けばいいかなと思います。
ーー有延選手はチームとしてどういう戦いがしたいですか？
有延：スポーツには勝敗がつきものだと思うんですが、勝つのと負けるのではチームの雰囲気や勢いが違う。いろいろな要素があるなかで声援を力に変えながら良いプレーをしてT.T彩たまを勝利に導きたい想いがあります。終盤は緊張感も増しますし、ひとつの負けがプレーオフに進出できない可能性もあり得るので、そこを理解しながら残り試合をプレーしていきたいです。
おわりに
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