2024-25シーズンから始動したリーグH(エイチ)。「世界で戦えるハンドボールリーグを目指す」を指針に掲げ、アジアNo.1、そして世界トップレベルの舞台を目指し熱戦を繰り広げる。
その中で、大崎オーソル埼玉は1960年の創部以来、数々の国内タイトルを獲得し、日本ハンドボール界を牽引してきた名門。クラブOBの小澤広太監督が指揮を執り、スローガン「Re: OSOL」のもと、日本一奪還を目指している。
今回は、チームをまとめるキャプテン・末岡拓美選手と、地元・埼玉県出身で期待の若手として存在感を放つ松原敦希選手に大崎オーソルで過ごす日々について聞いた。
新生・大崎の持ち味は「若さ」
ーー末岡選手は、どのような経緯でキャプテンに就任されたのでしょうか?
昨シーズンの終了後、若手中心の代表合宿に参加していた時に監督から連絡がありました。合宿後に話をして「次のシーズンからキャプテンを任せたい」と言われました。
若い選手が多いチームなので、自分の世代が間に立つことで全体をまとめやすくなると思い、引き受けました。
末岡 選手
ーーシーズンが始まりましたが、キャプテンとして何か特別に意識していることはありますか?
「言い続けること」です。監督が求めていることをチームとしてできていないと感じた時は、何度でも伝えるようにしています。
同じことを繰り返すと飽きられるかもしれませんが、プレーオフ優勝を目指すなら、細かい積み重ねが欠かせません。
また、チーム全体をよく見るようにしています。ディフェンスの選手には守備の軸を任せたり、状況に応じて声をかけるなど、全員がリーダーシップを発揮できるよう意識しています。
末岡 選手
ーー松原選手から見て、キャプテン・末岡選手はどのような存在ですか?
周りをよく見てくれる人です。チームが熱くなってしまう場面でも冷静にまとめてくれますし、みんなから頼られています。
松原 選手
ーー末岡選手は今年の大崎オーソル埼玉のチームとしての強みはどのようなところにあると感じていますか?
若さとアグレッシブさですね。最近は堅実なプレーもできるようになってきて、誰かがハードワークすると周りも連動して動けるようになってきました。
まだシーズン序盤ですが、豊田合成ブルーファルコン名古屋 やジークスター東京、ブレイヴキングス刈谷など上位チームとの対戦がこれから続くので、自分たちのスタイルをどこまで通せるか楽しみです。
末岡 選手
ーー松原選手は、そうしたチームの特徴がある中で、ご自身の持ち味をどのように発揮していきたいですか?
自分の強みはフェイントなので、ポジション取りを意識して生かしていきたいです。今シーズンはできるだけ多くの得点を取ることを目標にしています。
松原 選手
ーーご自身では、数字としての目標を立てるタイプですか?
数字の目標ですか……。
松原 選手
100点は?(笑)
末岡 選手
(少し考えて)そうですね、100点をまずは目指せるように頑張りたいです(笑)。
松原 選手
おお、すごいな(笑)。
末岡 選手
今シーズンでの話ですよ(笑)。100点を取れるくらいの勢いでいきたいです。
松原 選手
ーーキャプテンの末岡選手としては、松原選手に100点を目指してほしいですか?
そのポテンシャルはあると思っています。強いチームのエースで100点前後取れれば、チームが勝てないということはない。松原選手の得点力はチームの鍵になると思います。
末岡 選手
埼玉で感じるホームの一体感
ーー松原選手は、埼玉出身の選手として地元の大崎オーソル埼玉というチームでプレーすることの意義をどう感じていますか?
この地域の方々は本当に温かくて、練習後などでも「頑張って」と声をかけてもらえます。地元でプレーできることを誇りに思っていますし、このチームを選んでよかったと感じています。
松原 選手
ーー実際に会場での応援は、プレーしていてご自身に届いていますか?
会社の方々も応援に来てくださいますし、会場での声援は本当に力になります。ファンの方々との一体感を感じる瞬間が多いです。
松原 選手
ーー末岡選手は、ファンの方たちとのつながりをどのように感じていますか?
大崎の会場は「ホーム感」がとても強いです。以前から応援してくださっている方々が今も変わらず来てくれていますし、新しい選手にも温かく接してくれる。その“ファミリー感”がこのチームの魅力です。
もちろん、新しいファンを増やすことも大事ですが、まずは長く支えてくれている方々を大切にしたいですね。
末岡 選手
ーー初めてハンドボールを観戦する人におすすめしたいポイントはありますか?
ぶつかり合いの激しさと、空中でのシュート「スカイプレー」です。スピード感も魅力なので、きっと「面白い」と思ってもらえるはずです。
松原 選手
得点が多く入るので、ルールを知らなくても楽しめます。初めて観た人からも「迫力がすごい」と言われますね。ルールを覚えなくても楽しめるスポーツだと思いますが、僕たちも、ルールを分かりやすく伝えられる機会をもっと増やしていきたいですね。
末岡 選手
ーー松原選手はこれからハンドボールを始めてみたいと思う人たちに、声をかけるとしたらどんな言葉を伝えますか?
まずはゴールを決める喜びを知ってほしいです。シュートが決まった瞬間の達成感が、ハンドボールの魅力だと思います。
松原 選手
ーー末岡選手はハンドボールを志す子どもたちへかけたい言葉はありますか?
埼玉には「みよし大崎ジュニア(小学生)」や「大崎ジュニアクラブ(中学生)」など、子どもがプレーできる環境が整っています。地元からトップリーグを目指すことも可能です。ハンドボールが好きなら、ぜひ続けてほしい。いつか一緒にプレーできたらうれしいですね。
末岡 選手
ーー最後に、お二人から今シーズンへの意気込みをお願いします。
とにかくミスを減らして、確実にプレーを決めること。基本的な部分を大切に、チームの勝利に貢献したいです。
松原 選手
目標はもちろん日本一です。かつての強い大崎電気を「取り戻す」ではなく、「新しい大崎」を作る。そのために、一つひとつのプレーにこだわりを持ち、チーム全員で戦っていきたいと思います。
末岡 選手
おわりに
今シーズンのリーグHで日本一を目標に掲げるチームを牽引する末岡選手と松原選手。負けられない戦いに挑む大崎オーソル埼玉を、ぜひ会場で応援してください!
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ぜひ会場に足を運んでください。