『将来は浦和レッズの選手になりたい』
小学校の卒業文集にそう書いたことを、片山瑛一は今も覚えている。
その彼が、レッズで待望のデビューを果たしたのは8月26日。加入が発表された昨年12月27日から8ヵ月を経てのことだ。
「デビューするまで、本当に長い時間を費やしてしまいました」
初出場を果たした浦和駒場スタジアムでの天皇杯2回戦・山梨学院大戦について、本人はそう語る。
3-0で勝利したこの試合、左サイドバックに入った片山は「見事」としか言いようのないパフォーマンスを示している。左足で先制ゴールを、頭で追加点をアシスト。さらには右足で自身がダメ押し点を記録したのだ。
「左サイドが結構好きではあるので、そこの部分で勝負させてもらえたのはすごく良かったかな、と思います。ただ、練習からいろいろなポジションをやっていく中で、どこのポジションで使われてもいい結果をもたらせられるように、チームに貢献できるように、その準備は常にしています」
片山の特長は、そのユーティリティ性にある。
「まずは与えられた役割を全うする、そのことをいつも考えています」
川越高校・早稲田大学時代はフォワードだった。プロとなったファジアーノ岡山にも、フォワードとして加入した。
だが、その後はウイングバックを皮切りにさまざまな位置でのプレーを経験していくことになる。
「不満に思うことはなかったですね」
本人はそう振り返る。
「逆に、複数の役割をこなせるようになるのが楽しかったです」、と。
天皇杯2回戦以降は、開催された5試合のうち3試合に片山は途中出場。左サイドバックやウイングバックを務めている。
そしてその3試合すべて、チームはしっかりと勝ち切っている。
「どのポジションに入っても、当たり前のことを当たり前にする。そこを徹底するようにしています」
それが、片山の信条だ。
直近の試合となった東京ヴェルディ戦後には、より具体的にこう語ってもいる。
「(3-1で)勝っている状態だったので、攻撃参加は少しセーブした部分もあります。ただ、相手にとって嫌なところはどこかということはリスクも考えながら意識していました。前に絡めるときは絡みますし、絡みすぎると危ないとも思うので、そのバランスを意識してやっていました」
試合の状況を的確に把握し、バランスを取りながら、「当たり前のことを当たり前に」できる。
それこそが、片山瑛一という経験豊富な選手の魅力であり、頼りになる部分だ。
「このチームの、『かゆいところに手が届くような存在』になれるように日々精進していきたいと思っています」
加入会見でそう語っていた片山――。
その言葉通りの存在に、彼はなりつつある。
次のゲームは9月29日、アウェイでのカターレ富山戦。
どのタイミングで、どこのポジションで彼がプレーするのかはわからない。
だが、いつ・どこで出場しても、彼は「当たり前のプレーを当たり前に」こなしてくれるだろう。
片山瑛一という選手は、そんな安心感をもたらしてくれる男だ。
(取材・文/小齋秀樹)
小学校の卒業文集にそう書いたことを、片山瑛一は今も覚えている。
その彼が、レッズで待望のデビューを果たしたのは8月26日。加入が発表された昨年12月27日から8ヵ月を経てのことだ。
「デビューするまで、本当に長い時間を費やしてしまいました」
初出場を果たした浦和駒場スタジアムでの天皇杯2回戦・山梨学院大戦について、本人はそう語る。
3-0で勝利したこの試合、左サイドバックに入った片山は「見事」としか言いようのないパフォーマンスを示している。左足で先制ゴールを、頭で追加点をアシスト。さらには右足で自身がダメ押し点を記録したのだ。
「左サイドが結構好きではあるので、そこの部分で勝負させてもらえたのはすごく良かったかな、と思います。ただ、練習からいろいろなポジションをやっていく中で、どこのポジションで使われてもいい結果をもたらせられるように、チームに貢献できるように、その準備は常にしています」
片山の特長は、そのユーティリティ性にある。
「まずは与えられた役割を全うする、そのことをいつも考えています」
川越高校・早稲田大学時代はフォワードだった。プロとなったファジアーノ岡山にも、フォワードとして加入した。
だが、その後はウイングバックを皮切りにさまざまな位置でのプレーを経験していくことになる。
「不満に思うことはなかったですね」
本人はそう振り返る。
「逆に、複数の役割をこなせるようになるのが楽しかったです」、と。
天皇杯2回戦以降は、開催された5試合のうち3試合に片山は途中出場。左サイドバックやウイングバックを務めている。
そしてその3試合すべて、チームはしっかりと勝ち切っている。
「どのポジションに入っても、当たり前のことを当たり前にする。そこを徹底するようにしています」
それが、片山の信条だ。
直近の試合となった東京ヴェルディ戦後には、より具体的にこう語ってもいる。
「(3-1で)勝っている状態だったので、攻撃参加は少しセーブした部分もあります。ただ、相手にとって嫌なところはどこかということはリスクも考えながら意識していました。前に絡めるときは絡みますし、絡みすぎると危ないとも思うので、そのバランスを意識してやっていました」
試合の状況を的確に把握し、バランスを取りながら、「当たり前のことを当たり前に」できる。
それこそが、片山瑛一という経験豊富な選手の魅力であり、頼りになる部分だ。
「このチームの、『かゆいところに手が届くような存在』になれるように日々精進していきたいと思っています」
加入会見でそう語っていた片山――。
その言葉通りの存在に、彼はなりつつある。
次のゲームは9月29日、アウェイでのカターレ富山戦。
どのタイミングで、どこのポジションで彼がプレーするのかはわからない。
だが、いつ・どこで出場しても、彼は「当たり前のプレーを当たり前に」こなしてくれるだろう。
片山瑛一という選手は、そんな安心感をもたらしてくれる男だ。
(取材・文/小齋秀樹)

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