日本のプロバスケットボールリーグであるB.LEAGUEは、3つのカテゴリーで構成され、全国各地のクラブが地域に根ざした活動を展開している。2026-27シーズンからはリーグ構造の刷新などを伴う改革「B.革新」がスタートし、国内バスケットボール界の注目度はさらに高まっていくと見られる。
その3部にあたるB3リーグに所属するのが、埼玉県さいたま市と所沢市を拠点に活動するさいたまブロンコスだ。今シーズンはリーグ上位争いを展開し、プレーオフ進出を決めるなど、クラブとしてさらなる飛躍を目指した戦いを続けている。
今回は、在籍4年目でチームを牽引するキャプテンの川邉亮平選手と、埼玉県所沢市出身の今池翔大選手にインタビュー。バスケットボールとの出会いや競技の魅力、そして試合観戦の楽しみ方などについて語ってもらった。
訪れたそれぞれの分岐点
ーーお二人がバスケットボールに出会ったきっかけをお聞きしたいです。川邉選手からお聞かせいただけますでしょうか。
僕がバスケットボールに出会ったのは、兄弟がやっていたことがきっかけです。試合を観て面白そうだなと思ったことや、友達がやっていたこともあり、練習に参加したのをきっかけに始めました。小さな小学校だったので、「バスケをするかサッカーをするか」という状況で、バスケを選んだという感じでした。
川邉 選手
ーー今池選手はいかがでしょうか?
幼稚園の時にコーチから「バスケをやってみない?」と誘っていただいたのがきっかけで、ミニバスの練習に行ったのが始まりでした。それまでは野球やサッカーをやろうかと考えていた時期だったんですが、たまたまバスケに出会って、そこから続けてきました。
今池 選手
ーーそこからお二人はバスケの道に本格的に進まれていくと思います。これまでの競技人生で、分岐点となった印象的な出来事はありますか?
印象に残っているのは大学時代で、苦しかった時期でもあります。1年生から試合には出させてもらっていて、いい流れで2年生以降も出られるのかなと思っていた中で、急に試合に出られなくなりました。
練習にも参加できない状況になり、その時は本当に辞めようかと思ったくらいメンタル的にもきつかったです。ただ、チームメイトが励ましてくれて思いとどまることができました。
自分の中ではこの時期が分岐点だったと思います。
川邉 選手
ーーその壁を乗り越えられたのは、ご自身の中ではどのようなことが大きかったですか?
落ちるところまで落ちていたので、プレーで結果を残すしかないと思っていました。練習から集中して取り組んだことで、3年生の頃からまた試合に出られるようになりました。
川邉 選手
ーー今池選手は競技人生で苦しかったことや楽しかったことなど、印象的な出来事はありますか?
一番つらかったのは高校のインターハイで1回戦敗退した時です。そこで辞めるかどうか悩み、その後も大学で続けるのか、プロを目指すのかを考える分岐点になりました。試合に出ていない3年生のメンバーが声をかけてくれて、「もう少し頑張ろう」と思えたことが大きかったです。
今池 選手
バスケならではの魅力とは
ーーお二人が競技を続けてきて感じてきた「バスケットボールの魅力」をお伺いしたいです。
小さいころは、点の取り合いで得点が多く入るところが、野球やサッカーにはない魅力だと感じていました。ダンクシュートや3ポイントなど見どころも多く、純粋に面白いと思っていました。大人になってからは戦術への理解も深まり、さまざまな視点で試合を見られるようになったことも魅力に感じています。
川邉 選手
シンプルに点を取ること自体が楽しくて、点の取り合いになる攻防が一番盛り上がる要素だと思います。それが積み重なってチームで勝ちを共有するところに、スポーツの醍醐味があると感じています。
今池 選手
ーーこれまでバスケを見たことがない方へも競技の魅力をお伝えしたいです。バスケ観戦初心者の方が最初に楽しめるポイントはどこでしょうか?
得点シーンはもちろんですが、スピードの速さや攻守の切り替えの多さは見ていて楽しいポイントだと思います。
川邉 選手
ーー今池選手は「今日バスケを初めて観る」という方におすすめするポイントはどこですか?
他の競技と比べて得点が多く入るので、点の取り合いをシンプルに楽しめるところが魅力だと思います。
今池 選手
ーー他のスポーツと比べた時の特徴はどのような部分に感じますか?
“1点の重み”という意味では他の競技の方が大きいかもしれませんが、バスケは流れのあるスポーツです。20点差がついていても逆転することがあり、そういったドラマも魅力の一つだと思います。
川邉 選手
選手とコートの距離が近いのも魅力ですね。
今池 選手
「自分もここで成長する」
ーーここからはさいたまブロンコスについてもお聞きしたいです。今池選手は埼玉県所沢市出身で、ブロンコスとの出会いはどのようなものでしたか?
小学生のころから試合を観に行っていて、所沢が拠点だったこともあり、同級生と一緒に通っていました。
今池 選手
ーーそこから将来的にここでプレーしたいと思いましたか?
少しは思っていましたが、結果的には巡り合わせで今ここでプレーできていると感じています。
今池 選手
ーー川邉選手は他のチームも経験されてブロンコスに移籍されましたが、経緯についてお聞かせいただけますか?
B1、B2でプレーしてきて、最初はトップカテゴリーでやり続けたいという思いがありました。ただ、プレータイムを得ることの重要性も感じていた中で、ブロンコスから声をかけていただき、積極的に起用していくという話をいただいたことが大きかったです。
当初はチームの詳細を深く知っていたわけではありませんでしたが、年々成長しているチームだと感じていて、自分もここで成長したいと思い移籍を決めました。現在は4年目ですが、B3リーグ最後のシーズンで有終の美を飾りたいと考えています。
川邉 選手
この続きの後編は近日公開予定です!さいたまブロンコスの特徴や会場ならではの楽しみ方、両選手の担う役割などを語っていただきました。