「もう一度、プレーしたい」と感じさせるバレーボールの魅力（後編）｜埼玉上尾メディックス 内瀬戸真実選手×入澤まい選手 独占インタビュー

もともとパリ五輪を区切りにしようと考えていて、選考に残れなかったことで日本代表を目指す気持ちがなくなり、引退を決めました。一方で、バレーボールは大好きで「辞めるつもりはない」という思いもあり、社会人クラブで自由にプレーを続けていました。

そんな時、メディックスから声を掛けていただいて、トップリーグでまたプレーする選択肢が見えた瞬間、「あんなに考えて決断したのに、こんなに気持ちが揺らぐんだ」と自分でも驚きました。

SVリーグが新たに開幕して、日本代表戦をテレビで見たり、実際に会場に足を運んだりする中で、「もう一度、あの舞台でやりたい」と思うようになり、「トップリーグでプレーして、もう一度、日本代表を目指したい」と気持ちが固まり、復帰を決意しました。

いい意味で重くなりすぎない空気感でやれていると感じます。年上の選手が構えずにラフな感じで接してくれるので、後輩選手も積極的に行きやすいです。フランクに受け入れてくださるのはありがたいですね。

もちろん、チーム全体のレベルも高いですし、練習の内容や質、メンバーの充実度、どれを取っても素晴らしい環境だと思います。

岩澤実育選手や濵松明日香選手は明るくて、チームのムードメーカーです。オクム大庭冬美ハウィ選手は（日立Astemoリヴァーレ時代に）同じチームでプレーしていたんですが、ずっと面白い選手だなと思ってました。
ハウィ選手は歌がすごく上手で、よく歌ってるんです。それに合わせて自然に揺れたり踊ったりして、誰も見ていなくてもやってる（笑）。あと、よく噛むんです。面白い選手です。

特に意識して始めたわけではないんですが、気づいたら左からサポーターやシューズを履いていて、それがルーティーンになっています。

また、試合に出るときはおにぎりやカステラなどでお腹を満たしておくようにしていて、セット間に1回はゼリー飲料を飲みます。試合中に「お腹が空いた」と思わないようにしています。

私は最近、チームメイトの山中宏予選手に勧められて、「ラブ・トランジット」というAmazonプライムの恋愛リアリティーショーを見始めました。鎌田咲希選手も見てるみたいです。もともと恋愛リアリティーが好きなので、今はハマりかけって感じです（笑）。

あと、私もお酒が好きなので、休みの前の日は一人で飲んだり、誰かと飲んだりして楽しんでます。

私は高さが武器なので、相手から届かないような高さのボールにも触れられるところ、「そこまで届くんだ」という瞬間を見てほしいです。

サーブも自分の武器だと思っているので、そこにも注目していただけたらと思います。
ミドルブロッカーは一見、地味なポジションに見えるかもしれません。「前3枚だけだから、後ろに行ったら休めて楽でしょ？」と思われがちですが、実はセッターの次に運動量が多いんです。攻撃をしなくても毎回ジャンプしていますし、ブロックでは両サイドに移動したり、常に動き続けています。

そういった“目立ちにくいけれど大事な部分”も、見ていただけたらうれしいです。

選手個人のタオルや、背番号・名前入りのTシャツは「この選手を応援している」というのが伝わるのでおすすめです。キーホルダーなどもあるので、用途に合わせて選んでもらえたら嬉しいです。

私はサーブやブロックに注目してもらいたいです。また、先ほどもお話しましたが動き続けているポジションなので、そういう頑張りも見てほしいです。感情が爆発するタイプではないですが、地味にガッツポーズしてるので、それもチェックしてください（笑）。