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(後編)「トップ5を目指す」同世代コンビが見据える高み|アルカス熊谷 松井渓南選手×岡部ひかり選手 独占インタビュー

(後編)「トップ5を目指す」同世代コンビが見据える高み|アルカス熊谷 松井渓南選手×岡部ひかり選手 独占インタビュー

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アルカス熊谷は埼玉県熊谷市を本拠地として活動する女子ラグビーチームで、2014年に立正大学の熊谷キャンパスを拠点に設立。女子7人制ラグビーの国内最高峰大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」で総合優勝3回の実績を誇り、日本代表選手も輩出するなど、ラグビータウンの熊谷で実績を築いてきた。今回は共同キャプテンの松井渓南選手とバイスキャプテンの岡部ひかり選手にインタビューを実施。後編では1歳違いの同世代コンビにリーグ戦への意気込みや7人制ラグビーの魅力などを聞いた。

※写真右から松井渓南選手、岡部ひかり選手

 

リーグ戦での目標は上位進出

ーー後輩の選手がどんどん出てくる立場だとも思うのですが、チームでのコミュニケーションの面について特徴はありますか?

 

松井:みんな友達みたいなチームなんですけど、学生からも年齢関係なく気さくに話しかけてくれる印象で、その点に関して私たちはすごく接しやすい。ラグビー中もコミュニケーションが取れるのは良いところだと思っています。

 

ーー今のアルカス熊谷というチームはどういう立場にいて、どういう場所を目指していくチームだと思っていますか?

 

岡部:チームとして最近はなかなか成績が残せていない。今年のリーグ戦からはトップ5を目指して活動しています。

ーー松井選手はチームの現在地についてどう思っていますか?

 

松井:私は中学生からこのチームに所属していて、一番強い時期を何年も見てきました。今の位置ではいけないというのは自分の中でも思っていますし、「もう1回トップの位置に行かなければいけない」というのが心の中にある。今からまた強くなって熊谷をラグビーで盛り上げていきたいと思います。

 

ーー2025年の中ではどのような位置にチームを持っていきたいすか?

 

松井:今年は12チームが出場するんですけど、今年から下位4チームになると入れ替え戦に回ってしまう。太陽生命(ウィメンズセブンズシリーズ)の試合に出続けるために、まず自分たちは3大会でベスト8に入って結果を残しながら、ベスト5以上にも入っていけたらと思います。

*3大会の合計得点による上位8チームがグランドファイナルでトーナメントを行い優勝チームを決める。下位4チームは、「チャレンジャートーナメント」上位4チームと入れ替え戦を行う。

 

ーー岡部選手はチームとしての目標がある中で、アルカスにどう貢献していきたいですか?

 

岡部:今はバイスキャプテンを務めさせていただいているので、その役割を全うしてチームを引き上げていく選手になりたいです。

 

繋ぐを合言葉に伝える7人制ラグビーの魅力

ーー熊谷市のスタジアムについてもお聞きしたいです。熊谷ラグビー場はどういう場所ですか?

 

松井:ラグビー場を立て替えて今はきれいな施設になっていて、男子の埼玉パナソニックワイルドナイツがリーグワンで使う場所に基本的にはなっています。女子は大会自体が少ないこともあり、開催されるのはわずかなんですが、一番きれいなグラウンドがあるので、大会自体が増えて、女子ラグビーに興味を持ってもらう機会が増えたらいいと思います。

 

ーーこれからラグビーを見たいと思っている人におすすめできるポイントはありますか?

 

松井:おそらく、世の中のラグビーを知っている人たちは、15人制のラグビーのイメージがあると思うんですけど、私たちが今メインでやっているセブンズは、15人制と同じグラウンドの中で7人でやっている。私の中で7人制のラグビーはいろんな要素が混ざっていると思っていて、そこが魅力的。そういうところは今知らない方たちにもアピールしていきたいと思います。

ーー具体的にどんな要素がありますか?

 

松井:例えば、パスはいろいろな競技にあると思いますが、キックもしてOKで、そういう面はサッカー的な要素も含まれている。あとは、コンタクトスポーツでもあるので、柔道やレスリングなど、他のスポーツの要素も含まれていると思います。

 

ーー岡部選手が思うおすすめポイントはありますか?

 

岡部:セブンズは少人数ということもあり、状況が変わりやすく展開がとても速いので、目まぐるしく変わる攻守のせめぎ合いを楽しんで欲しいと思います。

ーーアルカス熊谷には幅広い年齢層の選手がいると思いますが、チームの特徴を教えてください。

 

松井:アカデミーからユース、トップと分かれていて、それぞれのカテゴリーに選手が所属しています。他のチームは社会人で働きながらラグビーをしている選手がほとんどの中で、アルカスは大学生も社会人と年齢関係なく、一緒にラグビーをしているのが特徴だと思います。

 

あとはタグラグビー事業として、熊谷市内の小中学校に教えに行ったりもしていて、地域貢献に力を入れているのも特徴だと思います。

タグラグビーは接触を伴わないラグビーで、腰に付けたタグ(布製のテープ)を引き抜くことでタックルの代わりとする、安全で誰でも楽しめるスポーツです。

 

ーーご自身たちの試合をしっかりこなしながら、今後のために女性のラグビーの選手を増やしていくことも大切だと思います。その点、意識していることはありますか?

 

松井:タグラグビー事業として小中学校に行った時に、上手いなと思った選手には声をかけるようにはしているので、それで増えていったら嬉しい。熊谷市内だけでなく、他のところにも行って女子ラグビーを知ってもらいたいと思います。

 

ーー岡部選手はラグビーを始める若い人たちにどういうところを楽しんでほしいと思いますか?

 

岡部:ボールを持ったら走るところは楽しいと思うので、入り口として楽しんでほしいです。

ーー今シーズンどういうプレーを見せたいか意気込みを聞かせてください。

 

岡部:この大きい体を活かして前に出続ける。そういう積極的なプレーをみなさんにお見せしたいです。

 

松井:今シーズンのアルカスのチームスローガンとして、「繋(LINK)〜win by all」を掲げているんですが、プレー面ではボールを繋いだり、見てくれるファンの方や両親に繋がったりすることを目標にやっています。ラグビーで見ている人を感動させられるチームになれたらという目標があるので、そこに向けて頑張りたいと思います。

 

おわりに

6月21日~22日に、熊谷ラグビー場で「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ 第1戦熊谷大会」が開催されます。

ぜひ会場で応援して、アルカス熊谷を地元熊谷から盛り上げましょう!

 

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ 1戦熊谷大会

日程:2025年6月21日(土曜日)~22日(日曜日)

場所:熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンド(埼玉県熊谷市上川上300)

※全試合入場無料

 

アルカス熊谷の試合日程

6月21日(土曜日)

・9:30~ vs ナナイロプリズム福岡

・12:12~ vs ながとブルーエンジェルス

・14:36~ vs 北海道バーバリアンズディアナ

 

※6月22日の試合日程は、21日の結果によって決定します。

 

詳細は日本ラグビーフットボール協会HPをご覧ください。